平成元年6月設立 代表者 氏名 古川 明 ナショナル・トラスト全国大会 東北初、27日八戸で(岩手日報より) 第16回ナショナル・トラスト全国大会は、27日午前10時から八戸市内丸1丁目の市公民館ホールで開かれる。東北地方では初の開催。 はちのへ小さな浜の会(古川明会長、会員300人)結成10周年記念式が併せて開かれ、作家の椎名誠さん=写真=が講演するほか、浜と暮らしを考えるフォーラムなどを通して地域に根ざしたトラスト運動の進め方を考える。 「渚(なぎさ)からのトラスト」をテーマとする大会は環境庁、日本ナショナル・トラスト協会、はちのへ小さな浜の会の主催。同浜の会は市内の海岸一帯の景観、自然保護に力を入れている。 日程は午前10時から講義や映画による入門講座、トラスト運動の意義と現状の報告があり、フォーラムでは「明日の種差海岸」を基軸にして全国の専門家、運動団体代表者が浜と暮らしについて討議し、アドバイスする。 午後4時15分から椎名さんが「もののかたちと ひとのきもち」のタイトルで記念講演する。 ナショナル・トラスト運動は価値ある自然景観、建造物を買い取るなどして保全し、次世代に残すことを目的にしている。大会事務局の同浜の会は広く一般参加を呼び掛けている。参加は無料。問い合わせは同浜の会(0178・46・0363、類家伸一さん方)か会場の市公民館(0178・45・1511)まで。 渚からのトラスト −地域に根ざしたすすめかた−
主催 環境庁 社団法人日本ナショナル・トラスト協会 はちのへ小さな浜の会 後援 青森県 八戸市 日時1998年6月26日(金)〜28日(日) 主会場 八戸市公民館ホール 青森県八戸市内丸1−1−1 プログラム 第1日6月26日・金曜日12:30〜 ●視地視察全八戸市・種差海岸 12:30八戸ハイツ集合 12:50フィールド案内 ●ワークショップ会場/八戸ハイツ 7:00八戸ハイツ着〜タ食会〜はちのへ小さな浜の会の紹介 9:00ワークシ∃ップ 第2日6月27日・土曜日10:00〜20:30主会場/八戸公民館ホール ●ワークショップ全体会 会場/八戸市公民館ホール+リハーサル室 9:30開場 10:00開会ナショナル,トラスト入門講座も同時に別室で開講いたします。 12:00昼食 ●開会式会場/八戸市公民館ホール 13:00開会 13:30報告「ナショナル・トラスト運動の意義と現状」 ●フォーラム 14:15「浜とくらしとナショナル・トラスト」 −明日の種差海岸を考える− ●記念講演 16:15「もののかたちとひとのきもち」 作家 椎名誠 17:15大会まとめ/エクスカーションのご案内//全体会の閉会挨拶 ●懇親会会場/八戸グランドホテル 18:30開会 *バンド演奏 20:30閉会 第3日6月28日・日曜日8:00〜 ●エクスカーション 8:00:ホテル発 コース オオセッカ〜小川原湖〜三沢空港〜八戸駅 平成9年度事業紹介 ●遊歩道の刈り払い及び定期清掃 年6回 種差海岸遊歩道の活用めぐり懇談会(デーリー東北 2002年06月01日掲載)
東北新幹線八戸駅開業をにらんだ八戸市の種差海岸遊歩道の活用をめぐり、新幹線八戸駅開業事業実行委員会(笹垣正弘委員長)と自然保護団体「はちのへ小さな浜の会」(古川明会長)は三十一日、はちのへハイツで懇談会を開き、景観保護と観光の両立や遊歩道の魅力づくりについて意見交換した。
「みなと八戸」をキーワードとした八戸観光の振興策の一環で、関係者約二十人が参加した。 懇談会で、笹垣委員長は「一級品の観光資源である種差海岸遊歩道をうまく生かし、誘客促進と旅行代理店へのPRを図りたい」とあいさつ。 実行委では観光バスなどの交通アクセス改善や駐車場整備、観光案内板の設置などを問題提起。さらに、国指定名勝地の種差海岸を訪れた多くの文化人の足跡を紹介するガイドブックを作っては、との提案もあった。 これに対し、小さな浜の会では「手付かずの自然に対する観光客の関心が高まっており、景観保護と観光は必ずしも相反するものではない」との見解を示した上で、「大勢の観光客が訪れてもいいように、景観を守るための態勢づくりを進める必要がある」とした。 このほか、うみねこラインの一方通行化などの車両規制や地引き網、釣り、サーフィンなどの体験型観光メニューについても議論を交わした。 その後、参加者は実際に種差海岸遊歩道を散策、整備状況などを確認した。実行委ではこの日の議論を基に、種差海岸遊歩道の散策パンフレットを作製、観光客誘致に生かす考え。 市民の宝(デーリー東北2001/01/08 掲載) 魅力あふれる景観 正月松の内、八戸市の種差海岸。一組の若いカップルが展望台から大須賀の砂浜を見下ろしていた。女性は地元育ち。休みを利用して、横浜市に住む彼を案内して来たという。 「海岸はあちこちにあるけど、こんな広い砂浜に波が押し寄せる光景を一望したのは初めてだ」。寒風に肩をすぼめながら男性が口を開いた。 ■民間団体の活動 一九八九年から種差海岸の保護活動を続けている「はちのへ小さな浜の会」の会長古川明さん(45)=同市小中野五丁目=は「市民には身近過ぎるんでしょうか。よそから来た人ほど感激するようだ」と言う。 十一人でスタートした会は今や三百八十人。ごみ拾いや散策会、地引き網などの活動を通し、自然保護への関心が高まった。後世に残すべき土地を将来購入、借用する場合に備え、基金の積み立ても進めている。 同会事務局長を務める中里栄久寿さん(58)=同市小中野一丁目=は「親子で波打ち際まで歩いて行って遊べる場所は貴重で、市民の宝」と語る。 「壊したくないし、何よりここで暮らしている人に不利益があってはいけない。思い付きのような開発をなくすために皆で話し合い、ここだけは残すとか、より具体的な南浜地区全体の計画が必要ではないか」 ■学術的にも貴重 種差海岸一帯は、白砂青松の大須賀や淀の松原、奇岩怪石の釜の口、種差の天然芝など変化に富んだ景観が大きな魅力で、国立公園にも匹敵する。 青森自然誌研究会の会員で、ビデオブック「種差の自然」の著者でもある成田憙一さん(65)=同市沢里休場=は「砂浜に自生するハマエンドウと高山に咲くニッコウキスゲが同じ場所に生える。南限北限、新種の植物も自生し、動物、昆虫も多い」と、学術的にも貴重な海岸だと指摘する。 同時に、「昔に比べノハナショウブなどの群落が小さくなった。生育環境の変化や盗掘の影響が気掛かりだ。市に自然分野の学芸員など専門家がいないのも問題。このままでは適切な保護やPRがおぼつかない」と課題を挙げた。 ■観光と生活の場 国の名勝で県立自然公園でもある種差海岸は、全体の九割が民有地。観光地と同時に生活の場でもある。地元七町内の千百世帯は九四年に「南浜地区きれいな海を守る会」をつくった。 会長の荒木田政信南浜漁協組合長(69)は「海が汚れるとワカメなど海草が育たなくなり、ウニやアワビにも影響する。不法投棄は減ったが、海水浴とキャンプのごみはひどい。草刈りやごみ拾いに汗している地元の気持ちを行楽客も分かってほしい」と訴える。 地区の連合婦人会長の川崎典子さん(54)=同市大久喜=は、生活排水の問題から天然素材のせっけんを使い、ごみを拾い、地球環境を守ろうと、五月に行われているアースデーに参加するなど、活動の先頭に立ってきた一人。 「市全体で少しずつ理解の輪は広がってきた。恵まれた自然を残したい気持ちは地元だから当然強い。自分たちにできることを、これからも続けていきたい |
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